お知らせ

2023年度、屋根リフォームや屋根修理の補助金・助成金事業について(仮)

診断・設計・改修

耐震改修工事は原則、「耐震診断」と「耐震設計」「耐震改修」の実施がセットになります。
それぞれに補助金が用意されています。
ただし、屋根を葺き替える耐震改修だけを選択して補助金をもらうことはできません。

耐震診断

耐震診断士(建築士)による耐震診断をしてもらいます。
工事後の耐震判定値(耐震性能の基準値)が1.0以上を目指します。
5万円程度の補助が見込めます。

耐震設計

設計士(建築士)に耐震改修の図面を作成してもらいます。
10万円程度の補助が見込めます。

耐震改修

設計図を基に屋根のリフォームなどの耐震改修をおこないます。
40万円以上の補助が見込めます。

耐震改修の補助金をもらって屋根の改修をおこなう問題点

屋根の葺き替えを含めた耐震改修を補助金でおこなう場合、サポートしてくれるのは設計事務所や工務店になるはずです。
1社の屋根工事会社が最初から最後までサポートしてくれることはありません。

また、見積書の多くが設計事務所経由であったり、屋根工事会社は設計事務所(工務店などの)指定になるはずです。
屋根工事を施主様が相見積もりする機会はほぼできないと思ってください。
工務店がおこなう補助金事業の場合、屋根工事は下請けの屋根工事会社に発注され、競争原理も働かず、屋根工事の費用は割高になるおそれがあります。
直接、屋根工事会社に依頼をした方がはるかに安く済むかもしれません。
以下は筆者が昔いただいたお客様からの相談内容です。

【お客様からの相談メール】

「現在■■市の耐震補助制度を利用して耐震工事の見積もりを建築士を通し工務店から頂いております。屋根部分面積の見積もりを含め金額が似たような他物件と比べ(複数物件所有)工事費用が割高で他の業者様からも具体的な見積もりを頂けたらと思い問い合わせさせて頂きます。
築60年以上、20年以上空き家だったこともありかなりの傷みがあり野地板、垂木も損傷が激しい状態で全て葺き替えが必要かと思います。
以下詳細(税抜)
足場 294m2  単価1500
瓦撤去 166m2  単価7000
野地板/垂木撤去 166m2 単価2400
既存樋撤去 137m 単価500
野地板、垂木新設 115m2 単価4200
化粧野地板、垂木新設 51m2 単価5500
ゴムアスルーフィング貼 166m2 単価1200
カラーベスト コロニアル 166m2 単価4500
板金工事 34m 単価4550
軒/堅樋新設 137m 単価2600

補助金を受け取らずに葺き替え工事をおこなった方が賢明かもしれません。